約100年前、日本陸軍は運用や製作の航空技術の伝授を目的としてフランスから使節団を招聘、大正8(1919)年1月にその一行の初陣が来日した。フランス側の正式名称は、"Service de l'Armee Japonaise comme instruc-teur d'aeronautique" 「フランス遣日航空教育軍事使節団」である。この使節団に関しては、いくつかの記事が各書籍やWebなど各所で発表されているが、筆者には全体象がいまひとつ見えていないと感じることから、陸軍書類を中心にして、この使節団についてまとめたものが本記事である。
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