ロンドン大学H.A.SPIKES教授の最近の論文(Sixty years of EHL,Lubrication Science,18,2006,265-291)によると弾性流体潤滑理論の誕生は1945年と記述されている.奇しくも1945年生まれの筆者は潤滑油の高圧物性の研究を通して,EHL研究に携わることになるが,この研究を通して潤滑油も材料の一種であると思い至った.ここでは,まず試験機類の開発を通して学んだこと,その結果として「潤滑油から潤滑材へ」と考えるに至ったその経緯を振り返ってみることにする.
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