1.緒言IMO(International Maritime Organization)において,船体構造規則などを評価する枠組みとしてGBS(Goal Based Standards for New Ship Construction)が議論されている1).GBSは仕様的アプローチに基づくものと安全レベルアプローチ(Safety Level Approach)に基づくものが議論されている.仕様的アプローチではTierI目標を頂上とする5階層となっており,以下順にTierII機能要件,TierIII適合検証,TierIV船級規則,TierV業界基準となっている.基準の利用者である設計者にとってはこれまでの構造規則との運用上の大きな差はないと予想されるが,船級規則の説明性が向上する利点がある.
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