オリンピックは、日本人の知恵と技術と感性で世界に君臨しているプロ向け製品が大活躍する場でもある▼スチールカメラではニコンの「D6」とキヤノンの「EOS-1D X MarkⅢ」。いずれも世界の報道写真家が使う両社の旗艦製品。五輪開催年に新モデルが発表されるので昨春発売された▼公開の場となるカメラと写真映像のヮールドプレミァショー「CP+2020」は新型コロナウィルス感染拡大を抑えるためにいち早く中止を決定。以降、他の大型催事も自粛を決断。昨年6月10日の新感染者数は35人で五輪開催を堂々公言できるほど抑え込みに成功していた▼新型コロナ感染者数の履歴グラフがネットに公開されている。見ると昨年7月までは平穏だった。それでも同10日に427人まで増加。油を注いだのは、同22日開始のGo Toトラベル。以降の愚策が要因に見える惨状が一目瞭然だ▼テレビ撮影用カメラやレンズに代表される日本製放送機器も五輪で活躍する。4K8Kなど放送技術も日本のお家芸。ォンラインで実施中の「NHK技研公開2021」で紹介されている。選手の息遣いまでも捉えるマイクロホンはォーディォテクニカ製。放送中継現場の苦労がしのばれる。
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