今から約6600万年前、白亜紀最末期に直径10キロメートル程度の巨大隕石が衝突し、生物大量絶滅につながったというのは、多くの人が認めるように、なった。しかし、この巨大隕石衝突直後にどのような環境変化があつたのかについては、直接的な証拠が乏しく、いまだ謎が多い。筑波大学などの研究チームは、白亜紀~古第三紀の境目であるK-Pg境界層試料について、放射光を利用した蛍光X線微量元素マッピング分析、中性子放射化分析、質量分析計全岩元素分析を行い、隕石衝突直後の地球環境変動のうち、大規模な酸性雨が実際に発生していた証拠を発見した。Geological Society of America Bulletinにオンライン掲載された。
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