本研究の目的は、誘電泳動デバイスにおけるセル構造の最適な構造設計や効果的な駆動条件を検討するため、生体微粒子群の相互的挙動を数値的に模擬し、駆動パラメータを変化させた時の結果を精査することにより、定量的特性を把握することである。本報では、筆者らが開発した泳動濃縮マイクロフィルタの菌捕集領域部をモデル化し、単一の大腸菌(Eschericia coli: E. coli)の挙動を計算する。また、ポアズイユの流れを考慮し、粘性流体中の大腸菌の軌跡及び流量·周波数·電圧変化時の捕捉可能領域や滞在時間について考察する。
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