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ポリマー潤滑剤を封入した玉軸受の温度,回転トルクおよび油膜形成状態

机译:ポリマー潤滑剤を封入した玉軸受の温度,回転トルクおよび油膜形成状態

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摘要

近年,転がり軸受の潤滑剤として,油またはグリースを樹脂材料で固化したポリマー潤滑剤が開発され,実用化されている.これに伴い,ポリマー潤滑剤を封入した転がり軸受の性能の研究が盛んに行われている. 既報において,筆者はポリマー潤滑剤を封入した玉軸受の回転トルクを研究した.そして,ポリマー潤滑剤を封入した玉軸受の回転トルクには,ポリマー潤滑剤の封入形態が影響することを示した.さらに,ポリマー潤滑剤の封入形態の異なる試験軸受間の回転トルクの違いは,玉とポリマー潤滑剤(または保持器)の間の摩擦の違いに起因することを指摘した. ところで,既報では,回転トルクとともにポリマー潤滑剤の温度の測定も行ったが,ポリマー潤滑剤の温度と回転トルクの関係,ポリマー潤滑剤の温度に及ぼすポリマー潤滑剤の封入形態の影響についてはほとんど解析および考察を行わなかった.また,軸受の運転時間の経過とともにポリマー潤滑剤の温度が上昇した場合の玉-軌道面間の油膜の形成状態については,筆者の知る限りこれまでのところほとんど報告されていないようである. そこで,本研究では,ポリマー潤滑剤の封入形態の異なる3種類の試験軸受(深溝玉軸受6206)を用い,ポリマー潤滑剤の温度と回転トルクの関係,ポリマー潤滑剤の温度に及ぼすポリマー潤滑剤の封入形態の影響,および玉-軌道面間の油膜の形成状態を明らかにすることにした.

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