二湖物語（琵琶湖から巨椋池まで）： 勢多川と宇治川風土に刻された災害の宿命

竹林　征三

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二湖物語（琵琶湖から巨椋池まで）：勢多川と宇治川風土に刻された災害の宿命

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大津市の蛍谷の伽藍山公園に「石亭翁登遊碑」が建立されている。石碑は風化がはげしくほとんど読めない。石亭とは「石の長者」と称されている，口本の鉱物学を打ち立てられた木內石亭翁のことである。大変な方である。碑文としては「偉なる哉石峰は蒼空に卓出す崢嶸たり斯の嶽矍鑠たり斯の翁磊何たる奇石は瑩瑩潤瓏して富栄寿富は億万無窮たり」と刻されている。木内石亭は日本の鉱物学を打ち立てられた巨星である。木内石亭はフィールドは日本中なのだが特に一番の庭が田上山である。田上山は〇約8千年前の火山活動で出来た山である。火山活動と言っても火山噴火ではなく，地下深部から隆起して冷えて出来た深成岩である。

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来源
《ダム日本》 |2018年第890期|89-96|共8页
作者
竹林　征三;
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