NO_x三次規制や硫黄排出規制など排ガス規制の厳格化が進み,2018年4月にはIMO海洋環境保護委員会で温室効果ガス(GHG)削減戦略が採択されるなど,クリーンエネルギー転換への機運が一層高まっている.舶用ディーゼル機関の燃料は,これまで重油が主流であったが,代替燃料に対応したエンジンの開発が求められている.MAN Energy Solutions(以下,MAN-ES)は液化天然ガス(LNG)を主燃料とし,また従来の重油を燃料として運転可能な2ストロークのデュアルフューエル(DF)機関MAN B&WME-GIを開発した.当社(株式会社三井E&Sマシナリー)でも2015年に本製品を製造し,商用船に採用されている.ME-GI機関のほかにも,メタノールなどの低引火点燃料が使用可能なME-LGI機関など,環境規制へ対応したディーゼル機関の製造を進めている.
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