A-Dコンバータ(Analog to Digital Converter; ADC)は,アナログとディジタルを結ぶデバイスなので,OPアンプなどと比べて仕様の項目がどうしても多くなります.そのうえ,各項目の数値が実際の回路にどのように影響するかは,ある程度経験を積まないと読み透かせないのもまた事実です.そこで本章では,まずA-Dコンバータの概要についてアナログ入力部,A-D変換コア,そしてディジタル出力部の順で解説し,その後に最も基本的なDC系スぺックの用語とその意味について解説します.もしこの機会に,交流波形を扱うAC系スぺックまで同時に習得したい方は,文献(2)を一読することを推奨します.
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