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水中浮遊式海流発電システムの開発と実海域実証試験: 黒潮を利用する新しい再生可能エネルギー技術

机译:水中浮遊式海流発電システムの開発と実海域実証試験: 黒潮を利用する新しい再生可能エネルギー技術

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摘要

日本近海を流れる黒潮は世界的にも有数の強い海流であり,膨大なエネルギーが賦存すると試算されていることから,この黒潮からの発電を可能にすることによって,我が国にとって非常に有用な再生可能エネルギ一源となることが期待される.海流発電を実現するうえでの海流の特徴は,昼夜や季節による流れの速さ·向きの変動が少なく,図1に示すような東シナ海や太平洋の沖合の幅約100kmにおよぶ大きな流れが,海底水深数百mの海域の海面に近いところを流れていることが挙げられる.このような海流に対して,低発電コストで効率良く発電する装置として,筆者らは水中浮遊式海流発電システム(図2)の研究開発をNEDO事業として2011年度から開始して以来,本システムの実現に必要となる様々な要素技術の研究を経て,2017年夏に黒潮海域での発電実証試験を完了した.本稿では,その概要について紹介する.

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