ピンオンディスク摩擦系で発生する跳躍振動（第1報）－跳躍振動のシミュレーション

阿保政義; 坂本亨; 格内敏石垣博行佐治龍一加藤隆弘Masayoshi AboTohru SakamotoSatoshi KakunaiHiroyuki IshigakiRyuichi SajiTakahiro Katoh

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ピンオンディスク摩擦系で発生する跳躍振動（第1報）－跳躍振動のシミュレーション

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荷重方向に変位できる物体が，表面に凹凸のある回転中のディスクと接触すると，物体とディスクとの間で接触，離脱をくり返す跳躍振動が発生する．杉本は荷重·摩擦力両方向に振動できる物体（棒）とディスクとの間に発生する跳躍振動について，棒の跳躍運動を理論的に解析し，振動を防止するための条件を提案している．しかしこの報告では棒の初回の跳躍のみを解析しており，その後跳躍振動が継続するかどうかについては検討されていない．小野らは，荷重方向にのみ振動できるコンタクトスライダと，表面粗さを単一正弦波で近似した磁気ディスクとの接触モデルを使用して，コンタクトスライダの跳躍振動を理論的に解析した．回転するディスクに弾性的衝突を繰り返すスライダの跳躍振動の時間的変化を求めるだけでなく，跳躍振動を発生させないための条件も求めている．しかし小野らは，コンタクトスライダや磁気ディスクは摩耗すると機能しなくなるので，両者が摩耗した場合の跳躍振動については検討しなかった．ピンオンディスク摩擦系でピンやディスクが摩耗すると，接触面は形状を保持できなくなり，またピンとディスクの間には摩耗粉も介在するので，摩耗面で生じる跳躍振動は，摩耗のない場合の跳躍振動とは異なる可能性がある．杉本は接触部が摩耗しても跳ね飛んだ物体がディスクと再び衝突して跳ね返る運動を数値計算できるように，両者間の反発係数（跳ね返り係数）を測定して検討しているが，物体の跳躍量を理論的には計算していない．そこで本論文では，ピンとディスクが摩耗する場合の跳躍振動状態を解析するため，ピンオンディスク式の接触部に跳ね返り係数を用いた衝突モデルを適用し，跳躍振動の防止条件を数値シミュレーションで検討した．

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来源
《トライボロジスト》 |2002年第12期|908-916|共9页
作者
阿保政義; 坂本亨; 格内敏石垣博行佐治龍一加藤隆弘Masayoshi AboTohru SakamotoSatoshi KakunaiHiroyuki IshigakiRyuichi SajiTakahiro Katoh;
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作者单位

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收录信息
原文格式 PDF
正文语种日语
中图分类机械摩擦、磨损与润滑;
关键词
Bounding vibration; Jumping; Silicon nitride; Simulation; Coefficient of restitution;

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