2017年9月、デジタル検出器による放射線透過試験(以下、DRT: Digital Radiographic Testing)の国内規格JIS Z 3110(2017)「溶接継手の放射線透過試験方法-デジタル検出器によるX線およびγ線撮影技術」が制定され、また、2020年3月には「ガス工作物技術基準の解釈例」でDRTが新たに認められ、ガス事業法に従い建設されるパイプラインにDRTを適用できるようになった。その結果、現場導入を実現し検査能率向上等のメリットの享受が可能となった。当社ではDRTが規格化される前より、パイプラインの現地円周溶接継手用デジタルX線検査システム(以下、DRTシステム)である『NSDART』(エヌ·エス·ダート)の開発を進めてきた。本稿では、NSDARTの概要、ガス事業法に適用するまでの業界内の動向とDRT評価の際に行った確認試験について紹介する。
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