科学博物館からみた科学

斎藤靖二

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科学博物館からみた科学

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私は科学博物館で働いている．専門は地質学で，岩石や鉱物や化石を収集し，次の世代の研究素材として整理し継承していくのが仕事である．標本資料の一部を使って，現在の科学的考えを反映するように展示で表現するのも仕事である．地質学をはじめるきっかけは，友人との山歩きやスキーといった野外の遊びであったように思える．なにも語らない岩石や化石から，手品のように情報を引き出す先輩たちの作業も見ていて楽しいものであった．私にとって，自然（岩石や地層や化石）からなにかを発見する興奮，それが科学であった．造山帯を特徴づけるチャートという成因不明の岩石が，珪質プランクトンの堆積によることを実証する機会を得て，それが遥か彼方の深海底で堆積し，海洋底の移動とともに陸域のへりに付加したことを知ることができた．小さな岩石のかけらから，地球の大きな動態を考えることができることを実感したのは大きな喜びであった．

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来源
《科学》 |2001年第10期|1378-1379|共2页
作者
斎藤靖二;
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作者单位

国立科学博物館地学研究部;

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收录信息
原文格式 PDF
正文语种日语
中图分类自然科学总论;
关键词

科学博物館からみた科学

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