2015年9月の国連サミットで採択された,「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に「2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標SDGs(Sustainable Development Goals)」が記載された。富士通は,イノベーションによって社会に信頼をもたらし世界をより持続可能にしていくことをパーパスとしており,SDGsにも積極的に取組んでいる。2030年の社会ではSDGsで想定されている様々な社会課題の解決のために,ICTの貢献が期待される。デジタルエコシステムで結び付くことにより,サービス提供の仕組みのほとんどがデジタル化され,人を中心にした社会活動のほとんどがデジタルの世界で完結する時代の到来が想定される。社会を支えてきたネットワーク·つながりの機能は,従来の音声·文字·画像データの共有から,リアルタイムに空間·体験を共有する時代に入りつつある。富士通はこの時代の到来により,デジタル空間と物理空間をつなぎ,業界や行政にまたがったデータ·サービス連携をデジタル空間で模擬することでサービスが進化し,物理空間では今までできなかった様々な体験を安心安全に,快適に享受できるように進化を遂げると考えている(図1)。
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