霊長類の共感性と社会的情動

山本真也; クリステンリン

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霊長類の共感性と社会的情動

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共感する心は，いつどのように芽生えてきたのだろうか。共感には，他者との同一化?自他分離にもとづく他者理解?向社会性の3つの要素が重要であると私は考えている。この3つを組み合わせた複雑な共感性(たとえば.慰め行動:他者の苦しみを自分事のように感じつつも.その苦しみが（自己の内発的なものではなく)他者に由来していることを理解し，その苦しみを他者から取り除こうとする行動)を見せるのがヒ卜の大きな特徴のひとつである。しかし，それぞれの要素はヒ卜以外のさまざまな動物にその萌芽が見られる'。本稿では，他者と同一化するプロセス，とくに情動の伝染に注目し，進化の隣人である類人猿に見られる特徴を仮説も含めて紹介し，そこから考えうる進化の道筋を考察したい。

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来源
《科学》 |2023年第8期|692-696|共5页
作者
山本真也; クリステンリン;
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作者单位

京都大学高等研究院.野生動物研究センター(比較認知科学·動物行動学）;

京都大学野生動物研究センタ一;

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正文语种日语
中图分类自然科学总论;
关键词

霊長類の共感性と社会的情動

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