海外においても軸受技術に関わる研究は当然注 目度が高く，軸受技術に特化した国際会議も多く 開催されている．特に近年は「小型化」「高精度化」「省エネルギー化」等への更なる要求の高まりから「Bearing World Conference」という新しい国際会議が立ち上がり，2016年から2年ごとに開催されている．2018年のキーノート講演のタイトルは『From "condition monitoring" to "reliable rotation" -how technology enables industrial revolutions, and how people turn technology into business value』（“状態診断”から“高信頼回転”へ-技術はいかにして産業革命を起こし得るか，そして人々はいかに技術を事業価値に変換し得るか）〔Dr.-Ing. Victoria van Camp, SKP Group〕,『Shaping the mobility for tomorrow through innovation in bearing technology for a smarter, cleaner and safer world]（よりスマートで清く安全な世界に向けた軸受技術の革新による未来へのモビリティ創成）〔Prof. Dr. Tim Hosenfeldt, Schaeffler AG〕の2件であり，まさに日本国内での技術トレンドとも合致している．2020年にも3/31～4/1の日程で独ハノーファーでの開催が予定されており，参加国数，参加企業数が年々増える中，どのような技術報告がなされるのか極めて興味深い．
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