近年では，ChatGPTに象徴される人工知能(AI)や仮想現実(VR)，メタバース，ブロックチェーン，量子計算技術など，多くの新しいデジタルテクノロジーの登場により，様々な分野でデジタルトランスフォーメーション(DX)が推進されている。建設分野でも，様々なシーンでDXによる革新的な取組みが行われている。コンクリートの分野でも，デジタルテクノロジーを活用した取組みの報告数は増加しており，コンクリートの製造·品質管理や現場における検査および施工の合理化につながるDX化の動きが広まっている。例えば，i-Constructionの一環として，生コン伝票の電子化についての取組みが実施され，製造·運搬.打込みのクラウド上でのリアルタイムでの管理を可能にする技術的な検討3〗が実施されている。また，2024年3月末からは，生コンの生産者から購入者に提出される配合計画書と納入書が紙媒体以外でも可能になるなど，JIS A 5308の改正も予定されており，今後の活用が期待される。
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