改質リグニンの開発による 地域森林資源の活用

山田竜彦

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改質リグニンの開発による地域森林資源の活用

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林業から産する木質材料には，柱や板などの製材品，製紙用rt 、かんなくずや燃料用チップなどがあり，加えて，おが粉，鉋屑などもある。ここでは，木材の成分利用技術について紹介するが，その対象は基本的にはチップサイズ以下の端材ゃ木粉である。そのため，この種の事業は追加型ビジネスであり，新たな売上を加えるものとして期待される。さて，ここで紹介するのは「リグニン」と総称される木材成分に関連する最新技術である。木材において成分利用の産業化が達成されているのは，繊維を利用する紙パルプ製造業であるが，リグニンは紙パルプ製造時には除去される成分で，本格的な利用がなされていない。紙パルプ製造の副産物としては変質が激しく利用価値の低いものであるが，本質的には高機能成分であるため，林業関係者が恩恵を受ける道もあるはずと考えた。そこで筆者は，各リグニンの特徴を整理するところから研究を開始した。その結果，「日本のリグニン資源」であるからこその独自性を見出し，有用素材化に成功するとともに，一つの新しいコンセプトの発案に至った。そして，多くの賛同者を得て，新しい地域産業を目指した取組として進んでいる。その鍵となる新素材が「改質リグニン」である（写真①)。

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来源
《森林技術》 |2021年第9期|8-11|共4页
作者
山田竜彦;
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作者单位

(国研)森林研究、整備機構森林総合研究所新素材研究拠点拠点長リグニンネッ卜ワーク代表〒305-8687茨城県つくば市松の里1;

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正文语种日语
中图分类林业;
关键词

改質リグニンの開発による 地域森林資源の活用

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