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【24h】

これからの技術者の方々に向けて

机译:これからの技術者の方々に向けて

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摘要

九州熊本には,かって江戸時代末期から明治時代にかけて,「肥後の石工」と呼ばれる技術者集団がいたと聞く。火山灰質の台地への水の供給を目的としたサイフォン構造の水路管を擁する「通潤橋」に代表される石橋群が熊本県内には数多く残されており,石工達が築いた橋梁の多くは,現在も橋梁としての機能を果たし続けている。そして熊本で活躍した石工たちは,その後九州内に留まることなく東京神田の万世橋など日本を代表する見事な石橋を造り続けてきたという。2019年7月,九州電力㈱はその熊本に,純国産の再生可能エネルギーである水力の開発プロジェクトの迅速かつ確実な推進を目的として,九州管内の再開発工事等を実施する「水力開発総合事務所」を設置した。私は約2年前から熊本の地で生活しているが,熊本や大分には,肥後の石ェたちの建造物に限らず,江戸時代末期から昭和初期にかけて築造された,主に農業用水の供給を目的とした堰堤,水路(水路橋を含む),分水施設など石造の構造物が数多く残されており,これらが今なお現役の設備としてその機能を果たし続けていることを改めて知ることとなった。とりわけ,今のように電子計算機もない時代に,水路の線形·勾配や3次元立体構造による堰堤背面の減勢機能,流水抵抗を抑えるための橋脚形状など,緻密な計画の下,設計·施工が行われていたことには,畏敬の念すら抱かざるを得ない。これらの設備を目の当たりにするたび,当時の土木技術者達が,「人々の生活をもっと良くしたい」との執念にも近い一念と誇りを持ち続け,これらの事業を完遂させてきたことが想起され,私自身も土木技術者の1人として,永く社会や世の中のために機能し続ける施設を1つでも多く後世に残さなければという,強い使命感を感じるのである。

著录项

  • 来源
    《電力土木》 |2021年第415期|1-2|共2页
  • 作者

    園田 利美津;

  • 作者单位

    九州電力㈱ エネルギーサービス事業統括本部 水力発電本部 水力開発総合事務所;

  • 收录信息
  • 原文格式 PDF
  • 正文语种 日语
  • 中图分类
  • 关键词

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