研修そして人材育成第4回 判ったようで解らないコトバ

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研修会でコーチが頻発する"判ったようで解らないコトバ"をどのように言い換えれはよいのか日々模索している。研修会に限らず日常生活でも飛び交う"判ったようで解らないコトバ”のチャンピオンが「意識する」ではないか weblio辞書では「意識する」を【気づく,自覚する,意識を働かせる,気にする,恋愛感情を持つ,などの意味の表現】と説明している。研修会で「しっかり意識して!」と声をかけるコーチは,大切なことを念押ししたつもりになり,受講者は〈十分意識します!］と,問題解決の鍵を得たつもりになるのかもしれない。もちろん全てのコーチは「結果を出させたい！」と願っているのだが,「意識させたがる」コーチは「作業を正確に行うための重要ポイントはココだ!」と解っていても,そのポイントを具体的な行為に置き換えて説明できないことが多い。っまり,「何をどうすればよいのか」というコーチングのキモを掴みきれていないのだ。全ての受講者は「結果を出したい!」と強く願うと同時に，コーチに認められたいと思っている。しかし，「意識したがる」受講者は「重要ポイントはこの辺りだったはずだ!」と，朧げに理解はしていても,具体的に何をすべきか解らず戸惑っていることが多い。だけどだから「意識します!」と口にすることで「解っている!」振りをコーチにアピールしてはいるが，重要ポイントの具体的な行為への変換方法が理解できていないため,小手先だけの取り繕いを繰り返すことになる。だから,受講者が「意識します」と繰り返す時ほど，コーチは一つひとつの所作と結果に目を配ることが必要だ。

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