電流測定は先に述べたブレーカやヒューズの熱式など特殊な例を除けば，「抵抗式」と「磁気式」に大別でき，それぞれに長所·短所があります．ここでは，「抵抗式」の特徴について，モータ·コイルを流れる電流2A_(rms)のリアルタイム電流測定を例に解説します．電流測定における抵抗式とは図1に示すように，抵抗に電流I_Xを流すとその両端に電流に比例した電圧V_S=R_S×I_Xが発生するので，その電圧を測定する，オームの法則そのものを使う方法です．この電流を測るための抵抗器が．「電流検出抵抗」または「シャント抵抗」と呼ばれます．抵抗式はシンプルなことからモジュール化されることは珍しく，装置の中に組み込まれているのが普通です．たとえば（アナログ）テスタやDMM（Digital Multi Meter）などの電流レンジは，ほぼ抵抗式と考えてよいでしよう．スイッチング電源やモータ·ドライバなどの電流検出も抵抗式が主流です．
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