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首页> 外文期刊>日本產科婦人科学会雑誌 >2)胎盤機能の再生を目指して一胎盤のオミックス解析に基づく妊娠高血圧症候群に対する新規治療開発の可能性
【24h】

2)胎盤機能の再生を目指して一胎盤のオミックス解析に基づく妊娠高血圧症候群に対する新規治療開発の可能性

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私は，胎盤機能の再生を目指して，というテーマで講演させていただきました.早発型の妊娠高血圧腎症(pre-eclampsia : PE)は一般に胎児発育不全(fetal growth restriction ； FGR)を伴い児の予後は不良です.PEは胎盤形成不全に起因します.病的胎盤からの放出因子が母体血管内皮を障害して高血圧やさまざまな臓器不全を引き起こします.一方.胎児では発育不全や胎児機能不全をきたします.PEはこのように母児の生命を脅かしますが，その根源は異常な胎盤にほかなりません.我々はいつの日か胎盤機能を再生する治療を開発したい，という思いで研究に取り組んでまいりました.胎盤を構成する絨毛の周囲は母体血で満たされています.絨毛は2層構造であり，内側のcytotrophoblast(CT)と外側のsyncytiotrophoblast(ST)から構成されています.CTの融合により形成されるSTは母体血に面しており，母体と胎児の栄養ガス交換を担っています.このST化の過程が胎盤機能の維持に重要であると考えられています.PEの絨毛はまるで満期の胎盤のように細かく枝分かれしてしています.これは絨毛の過成熟とよばれ，STの表面積を増加させ，ST機能の低下を代償しようとしているのだと考えられています.また，PEでは合胞体結節が多数みられます.これらの変化はCTからSTへの分化過程に問題があるからでしようか，また問題があるとすればST化を制御するメカニズムはどうなっているのでしようか？

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