この度は，日本燃焼学会功労賞を頂き，大変光栄に思っております．ありがとうございます．1984年2月，日産自動車から都立高専に転職して以来三十余年，乱流予混合火炎の局所的な反応帯の構造，火炎面の挙動，乱流火炎帯における流れのようす，火炎と流れの相互作用など「乱流予混合火炎」の研究に費やしました．計測手法も受感部が一つの静電探針の1chの計測から始まり，最後は受感部が四つの静電探針と3次元LDVの7chの同時計測を行いました．困難な実験を実現し得たのは偏に私の研究室に所属した学生諸君の協力に負うところが大きく，彼らは私の弟子であると共に，共同研究者であり，また師でさえもありました．ここに全ての方々の名前を記して謝辞を述べるのは不可能です．そうではあるものの，University of California，San DiegoのForman A. Williams教授には，私が研究生活を送るうえで，他の誰よりも至福の時間を共有させて頂いたことを述べない訳にはいきません．
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