特集「境界層の摩擦抵抗低減技術」の企画にあたって

岩本幸治; 下山幸治; 塚原隆裕

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特集「境界層の摩擦抵抗低減技術」の企画にあたって

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流体力学の工学への貢献を考えた時，まず思いつくのはおそらく流れの抵抗低減でしよう．抵抗が小さくなれば流体輸送にかかるエネルギーが小さく抑えられ，化石燃料のような限られたエネルギーの寿命を延ばすことができる上，流れを駆動するのにかかる経済的コストも下がります．地球にも自分にも優しい，誰が見ても流体力学が活躍できる場であり，多くの流体力学研究者が大なり小なり関わっておられる研究テーマだと思います．管摩擦損失を壁面粗さごとにまとめたMoody線図を見ると，流れが層流である間は，レイノルズ数の増加とともに，管摩擦係数（摩擦で消費されてしまうエネルギー÷輸送にかかるエネルギー）は下がり続けます．このままレイノルズ数を増やしたら，もっと省エネになるのでは？と虫の良いことを考えていると，好事魔多し，と言わんばかりに流れが乱流化してしまい，管摩擦係数はむしろ増大する事実に虚しくなってしまうのは私だけでしようか？

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来源
《ながれ》 |2021年第4期|250-251|共2页
作者
岩本幸治; 下山幸治; 塚原隆裕;
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作者单位

愛媛大学大学院理工学研究科;

東北大学流体科学研究所;

東京理科大学理工学部;

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收录信息
原文格式 PDF
正文语种日语
中图分类流体力学;
关键词

特集「境界層の摩擦抵抗低減技術」の企画にあたって

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