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炎症性腸疾患(IBD)

机译:炎症性腸疾患(IBD)

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摘要

潰瘍性大腸炎,Crohn病を主とする炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)は原因不明の難治性疾患であり,その患者数は近年増加の一途を辿る.かつてのIBDの治療は食事?栄養療法が主体であったが,その後サラゾスルファピリジン(salazosulfapyridine:SASP),5-アミノサリチル酸(5-aminosalicylic acid:5-ASA)製剤,副腎皮質ステロイド薬(ステロイド)を主体とする薬物療法,そして現在はさまざまな分子標的薬へと移行した.新たな治療薬によりIBDの治療目標は症状の緩和から内視鏡的粘膜治癒,そして組織学的治癒へとハードルが上がったといえる.診断機器はX線造影検査から内視鏡,カプセル内視鏡,バルーン内視鏡6?8),そしてCT enterograph,MR enterography(MRE)へ,バイオマーカーとして赤血球沈降速度(赤沈),C反応性蛋白(C reactive protein:CRP)に加えて便カルプロテクチン,ロイシンリッチα2グリコプロテイン(Leucine-rich alpha 2 glycoprotein:LRG)など,新規の検査法や新薬の開発によりIBDの診断?治療はこの10年で大きな変遷を遂げた.

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