「種の保存のための進化」の誤解と,国際標準の進化の教え方

嶋田正和

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「種の保存のための進化」の誤解と,国際標準の進化の教え方

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本稿のきつかけは，読売新聞の科学欄だった。第65回日本学生科学賞?高校の部として，寄生蜂カリヤサムライコマュバチ(ヨトウガなどチョウの幼虫に寄生)の興味深い行動を観察した研究の受賞記事が，同欄に掲載されていたのである。カリヤサムライコマュバチの母バチは，寄生し産卵する際に，宿主幼虫の体表面を触角で「とんとん」とタツチするらしい。生徒がよく観察していると，面白いことに，母バチは「とんとん」行動をしても産卵せずに，他の母バチが嫌がる忌避物質だけつけて去ることもあるとのこと。これにより,宿主集団で寄生されない個体が生じることになる。このカリヤサムライコマユバチの「とんとん」行動と，忌避物質をつけるだけで産卵せずに立ち去る行動について，読売新聞の記事では,実験手順と結果がイラストつきで説明されていた。実験計画もデータも申し分のない，素晴らしい研究である。

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来源
《科学》 |2022年第9期|773-776|共4页
作者
嶋田正和;
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作者单位

産業技術総合研究所;

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正文语种日语
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「種の保存のための進化」の誤解と,国際標準の進化の教え方

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