福島県における甲状腺がん多発に関するいくつかの指摘: 「三県調査」は福島県の甲状腺がんについていかなる主張もできない

黒川眞一

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福島県における甲状腺がん多発に関するいくつかの指摘: 「三県調査」は福島県の甲状腺がんについていかなる主張もできない

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2011年3月11日に起こった福島第一原発事故時に首相補佐官であり，同年4月15日から「原子力発電所事故全般についての対応及び広報担当」を務めた細野豪志氏が，最近twitterにて，原発事故後，青森県，山梨県，長崎県の子供たちについても甲状腺検査が行われました(3県調査)。比較したところ福島県の子供たちと甲状腺がんの発生割合に違いがないことが分かりました。UNSCEARやIAEAの見解からも，福島で甲状腺がんが増えていないことは科学的なコンセンサスになっています。と発信している1ことからわかるように，福島県の子どもたちにおける甲状腺がんの発生割合と,被曝がない3つの県(青森,山梨，長崎)において行われた調査(いわゆる三県調査)の結果が示す発生割合に差がないという言説がいまだに行われている。この発言における，発生割合が何を意味するかがあいまいであるが、さしあたり有病率のことであるとする。

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《科学》 |2022年第4期|354-368|共15页
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黒川眞一;
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福島県における甲状腺がん多発に関するいくつかの指摘: 「三県調査」は福島県の甲状腺がんについていかなる主張もできない

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