我が国では、1970年代から遠隔医療の取り組みが始まり、1996年には、厚生労働省に遠隔医療研究班が組織された。当時は画像伝送を中心とした取り組みが多く、研究班では「遠隔医療とは、映像を含む患者情報の伝送に基づいて遠隔地から診断、指示などの医療行為および医療に関連した行為」と定義された。その後、2005年には日本遠隔医療学会が発足し2006年に「遠隔医療(Telemedicine and Telecare)とは、通信技術を活用した健康増進、医療、介護に資する行為」と再定義。さらに、2011年に公表した「在宅患者への遠隔診療実施指針」では、「通信技術を活用して離れた地点間で行われる医療活動全体を意味する」と定義している。
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