収束電子回折(Convergent-beam electron diffraction:CBED)法とは,透過型電子顕微鏡(Transmission electronmicroscopy:TEM)を用いて,収束した電子プローブを試料に入射しディスク状の回折図形を得る手法である.1),2)TEMのマイクロスコピー機能と併せて,任意の試料領域を選択して回折図形を得ることができる.CBED法の第一の特徴はナノメータースケールの実空間分解能でのバルク試料の観察である.CBED法で用いる電子プローブサイズは,Fieldemission型の電子銃では1mm程度,従来型のLaB6フィラメントを使った場合で10nm程度である.
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