第16回(2022年)日本物理学会若手奨励賞(理論核物理領域)の受賞対象論文であるT.Fukui et al.,Phys.Rev.C 98,044305(2018)に基づき、本稿ではカイラル有効場理論で導出される3体力を殻模型で扱うための定式化、そして軽い核でのベンチマーク計算やスピン軌道分離と3体力の関係について解説します。本稿の定式化の部分では、著者が如何に失敗を重ねてきたのかを強調しています。受賞対象論文を基礎として、重い核へと発展させた研究や今後の展望についても簡単に言及します。
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