PIV解析を用いた軌道面でのグリース流動状態の観察

伊木悠; 酒井一泉; 星野耕治佐藤遼介西澤圭悟三和怜央宮永宜典

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PIV解析を用いた軌道面でのグリース流動状態の観察

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近年，脱炭素化社会に向けた政策および市場の動向に伴い，自動車や産業機器の更なる省エネルギー化が求められている．特に，転がり軸受は，機械の回転運動を支える要素部品であり，エネルギー損失に大きな影響を与えることから，高効率·低トルク化に関する様々な研究が行われている．例えば，転がり軸受のトルクは，その発生要因として撹拌抵抗，すべり摩擦抵抗，転がり粘性抵抗に大別され，軸受に使用されているグリースの基油粘度のほか，軌道面近傍に存在するグリースの流動状態が影響することが知られている．グリース流動状態を観察する手法として，軸受を非破壊で観察する中性子イメージングやX線CTを用いた研究が報告されている．トルクに影響するグリース流動状態は，複雑で，多角的に解釈する必要があるが，これらの手法では，バルクのグリース流動状態は観察できても，軌道面近傍における局所的なグリース流動状態を可視化することは難しく，グリースの複雑な挙動を正確に捉えきれていない．そこで我々は，Particle Image Velocimetry（PIV）に着目した．PIVとは．流体可視化手法の一つで，流体中にトレーサ粒子を混入させ，可視化した流れを撮影し，撮影画像を解析することで速度べクトルを多点で計測できる．これまで，潤滑剤の流動状態を観察する手法としてPIVが用いられた例は，いくつか報告されているが，上述の通り，いずれも軌道面近傍の局所的なグリースの流動状態は可視化されていない．

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来源
《トライボロジスト》 |2022年第10期|727-731|共5页
作者
伊木悠; 酒井一泉; 星野耕治佐藤遼介西澤圭悟三和怜央宮永宜典;
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作者单位

ENEOS㈱潤滑油研究開発部グリースグループ;

関東学院大学;

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收录信息
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正文语种日语
中图分类机械摩擦、磨损与润滑;
关键词

PIV解析を用いた軌道面でのグリース流動状態の観察

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