カニ殻を利用した新素材「キチンナノファイバー」の多様な生理機能と実用化に向けた取り組み

伊福伸介

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カニ殻を利用した新素材「キチンナノファイバー」の多様な生理機能と実用化に向けた取り組み

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鳥取県は松葉ガニの水揚げが盛んで、例年11月上旬の漁が解禁されると県名を「蟹取県」とし、「蟹取県ウエルカニキャンペーン」を企画して観光客を呼び込んでいる。鳥取産の松葉ガニの中で大きさや重さ、形状など、5つの厳しい基準を満たしたものは「五輝星(いつきぼし)」と呼ばれ、高値で取引される。その出現率は例年、0.02程度と言われており、極めて希少性が高い。2019年の初競りでは1.24キログラムの五輝星が一枚500万円で競り落とされて、世界記録に認定されたことで大きな話題となった。鳥取県西部に位置する境港市は山陰でも有数のカニの水揚げ基地であり、とりわけ茹でる前から赤いベニズワイガニの漁獲は日本一である。ベニズワイガニは殻が柔らかく、ローラーで容易に脚のむき身が殻から取り出せる。ベニズワイガニの漁期は10カ月あり、その約9割が加工用として消費されるため、水産加工の現場では、ほぼ年間を通じて大量のカニ殻が食品残渣として発生する。現場では、他の食品残渣が混入しないきれいなカニ殻を安定に確保できる。ここでは、その様な鳥取の地の利を活かした、カニ殻を活用した取り組みを紹介する。すなわち、カニ殻の主成分であるキチンを粉砕したキチンナノファイバーを製造し、その機能を明らかにして、社会実装へのつなぐ取り組みである。

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来源
《繊維学会誌》 |2022年第915期|232-235|共4页
作者
伊福伸介;
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作者单位

鳥取大学工学研究科;

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カニ殻を利用した新素材「キチンナノファイバー」の多様な生理機能と実用化に向けた取り組み

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