少子高齢化に伴う人手不足、QOL(Quality of Life:生活の質)の維持は先進国共通の課題である。特に生物学的な寿命と健康寿命との間にはほぼ10年間の差が存在するといわれ、人生の終末期におけるQOLの低下を招いているとともに、莫大な社会保障費が必要となっており、若年層への大きな負担となる。また若年期、壮年期における健康状態の悪化は経済的困窮につながるとともに、人生後半でのQOLを著しく悪化させる。また少子化という問題は医療従事者の減少、福祉を支える人材の不足という形でサービスの低下をもたらす。このように少子高齢化がもたらす社会的な課題は極めて多く、またそれらは相互に関連している。本テーマでは、その中の医療、福祉に関する課題にフォーカスを当てることとする。
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