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温度分布制御型マイクロフローリアクタを用いた直鎖炭酸エステルの酸化及び熱分解に関する研究

机译：温度分布制御型マイクロフローリアクタを用いた直鎖炭酸エステルの酸化及び熱分解に関する研究

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炭酸エステルは，二酸化炭素とアルコールから触媒合成により生成することができることから，バイオ由来燃料としての利用が期待される．これまでの炭酸エステルに関する燃焼研究は主に，エンジンからの粒子状物質やすす排出抑制を目的とした添加剤としての利用であった．これは，炭酸エステルが一般に高い酸素含有率を示すことやディーゼル燃料との混和性を有することに由来する．また，炭酸エステルは，溶媒としてリチウム塩を溶解することや高いイオン伝導率を示すことなどから，リチウムイオン電池の電解液として広く利用されている．同時に，有機溶媒であり可燃性を示すため，リチウムイオン電池の発火要因の一つとして挙げられる．一般に，電解液の可燃性に関する研究の多くは，液体試料の蒸発特性による影響を強く受ける引火点や自己消火性（self-extinguishing time）を調査している．これらの観点から，炭酸エステルの燃焼特性における更なる理解及び利用が，低炭素燃焼や脱炭素社会に向けて極めて重要である．

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