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ジャガイモシ口シス卜センチュウ抵抗性 バレイショ品種の開発と課題

机译：ジャガイモシ口シス卜センチュウ抵抗性 バレイショ品種の開発と課題

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2015年に北海道の一部の圃場において，日本で初め てジヤガイモシロシストセンチュウGloboderapallida, 以下Gpの発生が確認され，発生地域では植物防疫法 に基づく緊急防除が実施されている。Gp発生圃場ではこの措置により，防除に使用される捕獲作物を除いてナ ス科作物の栽培は原則禁止され，Gpの密度を低減させる対策が実施されている。緊急防除によってGpが検出 されなくなった圃場ではバレイシヨの栽培が再開できるが，Gpの再発を防ぐために抵抗性バレイシヨ品種の作 付けが推奨される。Gp発生当時，国内には利用可能な Gp抵抗性品種がなかったことから，Gp抵抗性品種の早 期開発が求められた。なかでも今回の発生地域で栽培さ れる基幹品種がでん粉原料用であったことから，その用 途の抵抗性品種開発が強く求められた。また，周辺未発 生圃場においても抵抗性品種を利用することにより，Gp の侵入,定着リスクを低減でき，発生地の拡大防止,確実な封じ込めが期待できることから，でん粉原料用以外 の用途でも早期の抵抗性品種の開発,普及が求められ た。なお，Gp発生地域ではジャガイモシストセンチュ ウG. rostochiensis,以下Grも同時に発生していることから，抵抗性品種はGr抵抗性も併せもつことが必須 とされた。

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