“ピーク·オイル”，それは全世界における石油の年間総生産量が過去最大になり，再び増大することのない日のことを言う．K. S. Deffeyesによれば，ハバート·ピークと言われる石油生産ピークは西暦2005年12月17日であったという．これについては様々な議論があるが，地球上の化石燃料埋蔵量は有限であるが故にいつかはその日がくる．ただ，それが地球環境·世界経済にどのような意味を持つか，我が国においては近年まで十分な議論·研究が行われてこなかった．それは，庶民にとってピーク·オイルという言葉の持つ響きがさほど説破詰まった感じのものではないという事かもしれない．
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