本研究では,比較的高解像度の大気大循環モデルに成長モード育成法(BGM: breeding of growing modes)を適用して,モデルの中で発達する摂動の特徴を調査した.成長モード育成法は,週間アンサンブル予報に必要な初期値アンサンブルの作成手法の一つとして,米国環境予報センター(NCEP: National Centers for Environmental Prediction)で開発された手法であり,ある一定の時間間隔ごとに摂動の大きさをある一定の大きさに変更することを繰り返しながら,基準解に沿って摂動を発達させてゆく.成長モード育成法の変更する摂動の大きさと時間間隔を実験パラメータとして用いて,これらのパラメータに対する発達する摂動の依存性を調べた.
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