バイオエンジニアリング

山根隆志

摘要

バイオエンジニアリング部門（以下，本部門）では，バイオメカニクス（生体力学）を共通の研究基盤として，バイオ·医療·福祉を通じて社会·産業貢献を果たしており，本部門の全容がわかる講演会としては，毎年1月頃に開催しているバイオエンジニアリング講演会がある．研究の主要な出口としては，少子高齢化のわが国にあっては，介護·福祉機器および医療機器や，バイオテクノロジーを扱っている．2013年に本部門設立25周年を迎えたが，この分野の最近の話題は，なんといってもiPS細胞で山中伸弥博士がノーベル医学生理学賞を受賞したことにより，再生医療の研究に弾みがついたことであろう．またこの年鑑ではバイオエンジニアリングの代表分野である，細胞／筋骨格／循環器のバイオメカニクス，計算／インパクト（衝突衝撃）／身体と生物運動のバイオメカニクス，バイオマテリアル／診断機器／治療機器，生体計測／スポーツ工学／リハビリテーション工学·福祉工学，バイオナノテクノロジー／細胞工学·遺伝子工学／ティッシュエンジニアリングの15分野を3年間に分けて執筆しており，今年度は以下の5分野について専門家に執筆いただいた．

バイオエンジニアリング

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