本稿では,シミュレーテッドアニーリング(SA)を用いた自動プログラミング手法であるシミュレーテッドアニーリングプログラミング(SAP)において,探索に有効な温度領域(有効温度領域)が存在をすることを示し,受理率により有効温度領域の特定方法に検討を行った.その結果,受理率を用いて探索に有効である一定温度の温度スケジュールを自動決定することは困難であるが分かり,クーリングを用いる温度スケジュールを自動決定し,その温度スケジュールで探索を行うSAPを提案した.Santa Fe trail問題と6ビットマルチプレクサ問題に提案手法を適用し,その有効性を検討した.実験の結果,提案手法を用いることで探索に有効な温度領域(有効温度領域)を自動的に特定することができ,予備実験なしにSAPで良好な探索を行うことができた.
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