当社は,1968年に如古川製鉄所に厚板工場が稼動して以来,現在に至るまで造船,建築,橋梁,エネルギー,産業機械をはじめとする各需要業界のニーズを的確に補えた高楼能厚鋼板をタイムリーに提供してきた。厚鋼板における品質面での最大の課題は,施工コストの低減や工期短縮を目的とした需要家での大入熱溶接化に対応できるHAZ(heat affected zone:溶接熱影響部)靭性の確保である。これまで大入熱溶接HAZ部のγ(オーステナイト)組織の粗大化を抑制し,α(フェライト)組織生成の促進をはかるためTiN析出物を活用するKST(Kobe super toughness)処理と,溶接継手靭性向土に有利な低成分鋼においても高強度を確保できるKCL(Kobe Steel's controlled rolling and accelerated Cooling)プロセス(当社のTMCP,(thermo-mechanical Control process).技術の呼称)を駆使して需要家ニーズにこたえてきた。
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