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工学設計の展望と今後の研究課題

机译：工学設計の展望と今後の研究課題

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設計は，端的にいえば，何らかの人工物を具現化するに先立ち，その計画を立てる営みである．この理解に従えば，設計は，有史以来，脈々と続けられてきたことになるが，ことさらに設計を工学の対象として取り上げる場合には，対象を抽象してその横断的な意味を問うことが前提となる．一方，Designシンポジウムは，1983年に始まった機械工学関連分野での設計自動化工学講演会にその発端があり，その後，1989年に設計シンポジウムとなり，2004 年以降，インダストリアルデザインや建築設計などをも対象とするようになって，現在の呼称になっている．本報では，上記のようなDesignシンポジウムでの分野の広がりも意識しつつ，設計そのものの意味の拡大や前提となる人工物の複雑化などに絡めながら，工学設計の意味や意義とそれらの変貌を展望し，また，それを踏まえて，工学設計では設計解の合理性を追求することが求められているという視点から，今後の工学設計研究における課題についての試論を整理してみたい。

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