奥手の研究者 第1回

木下夏夫

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奥手の研究者第1回

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「理化学辞典」にはコペルニクスの地動説を，「円軌道に固執するなどギリシャ的理念に忠実であろうとした」，と書いてある．何のことかよく解からなかったので，バナールの「歴史における科学」（鍞目恭夫訳）の注記をそのまま引用すると，「彼は僅かな不精密な天文観測しかせず，科学的でなく神秘的で，しかも自身の新提案の帰結を理解しなかった，これはコロンブスが航海者として巧みでなかったのに匹敵する」と，批判していた．彼の没後21年目に生まれたガリレオが自製の望遠鏡を駆使して観測を続けて地動説を確信するに至った経緯とあまりにも異なる意見にはビックリした．多分コペルニクスもコロンブスもこのような辛辣な批判を浴びるとは生涯意識していなかったであろうとは思いつつ，少なくとも筆者自身はたとえ無意識にせよ彼らに似た行動だけは謹んで今日まで生きてきたつもりです．

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来源
《精密工学会誌》 |2009年第897期|共1页
作者
木下夏夫;
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作者单位

東京大学;

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收录信息
原文格式 PDF
正文语种日语
中图分类机械制造工艺;仪器、仪表;
关键词

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