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熱分解ガス化溶融プラントにおける蒸気過熱器管材料の高温腐食挙動の解析

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摘要

熱分解ガス化溶融プロセスのモデルプラントに試験用廃熱ボイラを設置し,約3000hにわたりSH用耐食材料の耐高温腐食性ならびに炉内の環境腐食性を調査した。得られた結果は以下のように要約される。 (1)熱分解ガス化溶融プロセスと従来型焼却炉との炉内環境の違いとして,酸素濃度,および付着灰中Cl含有量の排ガス温度依存性が見出された。 (2)SUS310Sの腐食速度定数のメタル温度依存性は,500°C付近を境に大きくなる。 これは,本系におけるSH管付着灰中に含まれるアルカリ塩化物-アルカリ硫酸塩の共晶塩が約500°Cで溶融し始めることに起因するものと考えられる。 (3)熱分解ガス化溶融炉では,従来型焼却炉同様に材料の高Ni,高Cr化が腐食抑制に効果的である。ただし,Mo添加効果, 従来型焼却炉との環境腐食性差については,本研究では言及できる段階に至らず,今後さらなる実機データの採取が必要である。

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