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3.血清マーカーの有用性?偽陽性

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摘要

深在性真菌症の診断は無菌検体から原因真菌を分離?同定することで確立する。しかし,宿主の基礎疾患の重篤さや易感染性,出血傾向から積極的に無菌検体や組織検体を採取することが困難な症例も多い。そこで,臨床現場では原因真菌の菌体成分や抗原,抗体などを検出する方法が補助診断として利用されている。現在,活用が可能な主な血清マーカーは,β-Dーグルカンとアスペルギルスガラクトマンナン(GM)抗原である。β-Dーグルカンはカンジダやアスペルギルス症などの多くの病原性真菌の細胞壁の主要な構成成分である。特に侵襲性カンジダ症(IC)の補助診断には有用性が高く,ICのリスク因子を有する患者においては,コロニゼーションと併せて経験的治療開始のマーカーとしているガイドラインもある。しかし,β-D-グルカン値測定は様々な要因で偽陽性を生じる。これにはガーゼなどの医療材料,アルブミン製剤などに含有されるβーグルカン汚染による偽陽性と,高度溶血検体や高γグロブリン検体などβ-グルカン以外の非特異的反応による偽陽性がある。アスペルギルスGM抗原検査は,侵襲性アスペルギルス症(IA)に対する血清診断法として信頼性の高い検査法である。しかし,綿素材による検体汚染,遠心分離用チューブの段ボール汚染,誤嚥性肺炎,新生児や乳児での偽陽性の報告がある。また,抗アスペルギルス活性を有する抗真菌薬の使用中の感度の低下にも留意する必要がある。近年,IAの診断法において気管支肺胞洗浄液(BALF)中のGM測定の有用性を報告する論文が多く,米国感染症学会(IDSA)のガイドラインでも推奨している。しかし,カットオフ値やBALF採取法の標準化など統一されたものはなく,課題を残している。以上の血清マーカーの値と病態や重症度の関連は,いくつかの論文で示唆されるものの,その明らかな相関に言及したガイドラインはない。しかし,クリプトコックスのグルクロノキシロマンナン(GXM)抗原検査の抗原値は,肺炎像の広がり,あるいは,髄膜炎の合併など,重症度を反映する可能性も示されている。演者のデータにおいてもトリコスポロン症の予後とβ-D-グルカン値は相関を示しており,同じ真菌症であっても,担子菌類と子囊菌類ではマーカーの意味づけも違う可能性も考えられる。これらの血清マーカーは,補助的に用いるものであり,真菌学的?組織学的検査法の代替検査となり得るものではない。治療指標にしてはいけないことも各種ガイドラインでは述べている。補助診断法の有用性と限界を知り,患者背景やその他の臨床所見,検査所見を総合的に判断して臨床応用することが重要である。

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