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2.整形外科領域における人工物感染バンコマイ シン局所投与の有用性と安全性について

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摘要

近年の整形外科手術の進歩はめざましく,低侵襲手技の確立,コンピュータや最新の機器を用いた手術の開発,人エ物の改良により手術成績や患者満足度は格段に向上している。しかし人工物使用後の感染は,大きな合併症の一つであり,手術患者の高齢化,易感染性患者に対する手術件数の増加により感染数は増加傾向にある。術後感染が発生すると,抗生剤投与期間や入院期間の長期化,人工物抜去や二期的再置換術などの繰り返しの手術やリハビリテーションの遅れに繋がり,患者に対して精神的にも大きな不利益を与える。結果的に罹病率,死亡率,医療費の増加をもたらす。そこで人工物感染の予防として,抗菌薬の投与が推奨される。整形外科手術後の感染の原因菌として黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌が多いため,第一および第二世代セフェム系薬の抗菌薬が予防投与される。しかし,近年ではMRSAの占める割合が大きく,バンコマイシン(VCM)の予防投与が推奨される。VCMの点滴による全身投与は,抗菌薬が局所に行き渡らないなどの問題点がある。現在,脊椎手術を中心に手術部位感染の予防を目的としたVCM局所散布(VCMパウダー)の有用性が広く検証されている。VCMパウダーは手技が容易であり,高い予防効果が期待され,多くの研究が行われるようになり,その有用性が報告されている。しかし感染発生率に差がないとの報告もあり,その有用性については証明されていない。またVCMパウダーは,高濃度がゆえに有害事象についても報告されている。これまで報告されている有害事象には漿液貯留,腎障害,一過性聴覚低下やアナフィラキシー,骨形成阻害などがあるが,十分に解明されていないことが指摘され,エビデンスの質が低いことが報告されている。VCMパウダーの濃度は,十分に予防または治療できる濃度であると考えられるが,われわれ整形外科医が懸念していることは,成人脊柱変形や再手術などの多椎間固定手術で骨移植を要する手術に,VCMパウダーによる骨形成阻害で生じる偽関節の発生である。偽関節により人工物が折損し,疼痛やalignment不良を引き起こす可能性がある。VCMパウダー量は,1?2gの報告が多く,中には0.5gや6gの報告もあり,濃度や投与量についての評価や報告は少ない。我々は,臨床で使用するVCM濃度を設定し,ある濃度以上になると骨芽細胞へ細胞毒性を示すことを確認した。また,VCMによる細胞毒性は,骨粗鬆症薬の活性型ビタミンD3を併用することにより緩和することを確認した。本発表では,整形外科領域における人工物感染においてVCMパウダーの有用性と安全性について言及する。

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