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1.インフルエンザウィルスの特徴ー今後のイン フルエンザ流行への影響は

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摘要

インフルエンザという病気はかなり古い時代から知られており,世界的流行(以下パンデミック)が何回も起こったことは各国の記録に残されている。1918年から1920年に猛威を振るったスペインインフルエンザは,当時は病原体がわからず世界中で多数の犠牲者をだした。ウィルスと判明したのは1933年のヒトインフルエンザウィルス分離であり,発見されてからまだ100年もたっていない。その後出現メカニズムが詳細に解明され,トリ,ブタ,ヒトそれぞれのウィルスが遺伝子再集合し,パンデミックが発生することがわかった。その間,季節性インフルエンザとして連続変異を繰り返す。21世紀最初のパンデミックは,2009年のブタインフルエンザ由来のA/HlNlpdm09ウィルスであったが,翌シーズンからは季節性インフルエンザとして数年おきに流行している。このような全世界で流行するインフルエンザ対策としてワクチンや治療薬が開発され,世界規模のサーベイランスが実施されており,ウィルスの変異を常時監視している。インフルエンザウィルスはRNAウィルスであり,抗原変異が速いと言われるが,本来の宿主である水禽やブタインフルエンザウィルスの抗原変異は穏やかである(保存されている)。ヒトインフルエンザウィルスの抗原性に関わるHA遺伝子NJ系統樹をみると,1,700bpあまりの塩基はランダムに変異しているが,アミノ酸置換を伴う変異は数個である。このうち抗原性を左右するアミノ酸変異は数年に1カ所あるかないかであり,ヒトの免疫を回避したウイルスのみが選択される。現在循環しているヒトインフルエンザウィルスの種類がA型2種類,B型2種類と流行状況を複雑にしているが,基本的には感受性集団住に小児)がある程度増えないと大きな流行にはならない。毎シーズン世界中で数億人(人口の10?20)規模の流行を起こすインフルエンザは,現代人の往来スピードアップとともに抗原変異も速くなっていると言える。前回パンデミックを起こしたA/HlNlpdm09ウィルスは2019/20シーズンまでに7回流行があったが,まだ大きな抗原変異による流行は起きていない。しかし,免疫を回避する糖鎖の付加や抗原変異株が徐々に増えており注視する必要がある。スペインインフルエンザは1930年代にイタリアインフルエンザとして大流行した過去があり,季節性インフルエンザウィルスのサーベイランスは継続していかなければならない。新型コロナウィルスによるパンデミックが発生し,各国が鎖国状態となったことからインフルエンザウィルスの循環も地域限定となっている。この新しいウィルスの出現が季節性インフルエンザの流行にどう影響を及ぼすかは未知数である。流行状況を把握するためにもその他呼吸器ウィルスを鑑別する必要があり,ウィルスサーベイランスはさらに重要と考える。

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