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3.半砂漠地帯に生息する病原真菌

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摘要

コクシジオイデス症は砂漠熱(desertfever)との異名ももつ,半乾燥地域の上壌に生息するCoccidioides posadasiiあるいはC.immitisを起因菌とする真菌症である。本菌は年間平均降水量が15?70cm程度の高温地帯で,アルカリ性土壌を好んで生息している。侵淫地域は限局されており,最も患者が多いのがアリゾナ州中南部である。その他カリフォルニア州中部および南部,ニューメキシコ州南部,テキサス州西部,ネバダ州,ユタ州の一部も流行地域とされている。米国以外にも,メキシコ南西部,グアテマラ,ホンジュラス,ニカラグア,コロンビア,ベネズエラ,アルゼンチン,パラグアイ等の中南米諸国の一部にも流行地域が存在する。本菌は生育環境により酵母形?菌糸形のいずれの形態もとりうる二形性真菌であり,主に環境中で形成される分節型分生子を吸入することにより感染が成立する。極めて感染カが強く,基礎疾患を持たない旅行者や流行地域に居住する住民での感染がしばしば認められる。米国においては,土本工事に伴う集団感染,地震による丘陵地帯の土砂崩れや強風などによる土埃の飛散後の集団感染なども報告されている。様々な病型が知られているが,我が国において輸入真菌症として最も頻度が高いのが肺に単発の結節もしくは空洞影を呈する慢性肺コクシジオイデス症である。我が国では2018年までに約120例の報告があり,ヒストプラズマ症と並び最も頻度の高い輸入真菌症の一つである。本菌は検査室等の通常の培養条件下では菌糸形をとり,容易に分節型分生子を形成する。我が国では本菌は国立感染症研究所バイオセーフティレベル3に分類されており,通常設備の検査室での取り扱いは行うことができない。米国においても,臨床検査技師などの検査室内感染の事例が多数報告されている。コクシジオイデス症は特異的な症候に乏しく,診断への足がかりが詳細な渡航歴の聴取のみの場合が多い。本症を少しでも疑う症例では,培養検査をオーダーする前に国立感染症研究所真菌部や千葉大学真菌医学研究センター臨床感染症分野等の専門機関に相談することが望ましい。

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