...
首页> 外文期刊>日本化学療法学会雑誌 >1. 臨床ウィルス学?予防接種学
【24h】

1. 臨床ウィルス学?予防接種学

机译:

获取原文
获取原文并翻译 | 示例
           

摘要

医学部を卒業後,小児科学講座に入局し,勤務医として感染症診療に従事した。特に,卒後3年目に勤務した病院は,大阪では歴史ある感染症専門病院で,多数の重症例が入院していた。3カ月間に100人近くの麻疹患児が入院し風疹流行時は血小板減少性紫斑病と風疹脳炎の主治医を経験した。その後,大学病院の小児科病棟で血液疾患,悪性腫瘍,免疫疾患のヘルペスウィルス感染症,日和見感染症の臨床に従事した。外来では,基礎疾患を有する子ども達への予防接種を学んだ。小児科医として研鑽を積む中で,自分のサブスペシャリティを持つ必要があり,その時に選択したのが「感染症?ワクチン」である。移植後のヘルペスウィルス感染症の診断?治療とともに,研究室では抗体価測定,ウィルス分離,抗原血症の診断,PCR法によるウィルス遺伝子の検出,NASBA法でmRNAの検出等,ウィルス感染症の研究を行った。日本初の心臓移植の患者さんのサイトメガロウィルス感染症のフォローに取り組ませていただいたことも,貴重な経験である。外来では,移植後の感染症診療に加えて,基礎疾患を有する子ども達に積極的にワクチンを接種した。予防に勝るものはないという考えはこの時にたたき込まれた。ワクチン外来は,時に朝から夕方に及ぶ日もあった。臨床経験を8年程積んだ後,基礎の微生物学講座にうつり,2年あまり基礎のウィルス学を学びながら,臨床ウイルス学を研鑽した。毎日ベンチに向かい,クリニカルクエスチョンを研究の題材としてその機序を研究した。「ヒトヘルペスウィルス7がもう一つの突発性発疹の原因ウィルスである。」が学位論文である。ヒトヘルペスウィルス6が染色体に組み込まれる形で親から子に遺伝することを腎移植患者の親子で発見したことも懐かしい思い出である。その後,小児科に戻り,病棟指導医,学生教育を担当した。15年間を大阪で過ごした後,国立感染症研究所感染症情報センター(現在の感染症疫学センター)に異動した。感染研では,サーベイランスを学び,厚生労働省とともに様々な予防接種施策に取り組んだ。急性脳炎の原因病原体検索や,EV-D68の流行と麻痺例の多発では,臨床?基礎?疫学のコラボを体験した。麻疹と風疹には力を入れていたので,2015年3月に日本の麻疹排除状態が認定された日のことは今も忘れられない。すべては臨床から,ラボ経験から,サーベイランス経験から発展させてきた臨床ウィルス学,予防接種学である。患者さんから学び,疑問を解決するために研究をして,サーベイランスで監視をしながら,感染症を早期に探知し,大規模な流行になる前に対策を行う。最も大切なことは平時からの予防である。ご指導いただいた恩師への感謝を忘れず,一緒に走ってくれている同僚にエールを送りたい。キャリアと呼べる程のものはないが,一貫して,感染症に関わってきたこの35年に後悔はない。

著录项

相似文献

  • 外文文献
  • 中文文献
  • 专利
获取原文

客服邮箱:kefu@zhangqiaokeyan.com

京公网安备:11010802029741号 ICP备案号:京ICP备15016152号-6 六维联合信息科技 (北京) 有限公司©版权所有
  • 客服微信

  • 服务号