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5.クリニックは何ができるか,何が(なぜ)できないか

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摘要

「抗HIV薬の進歩によって,HIV感染者の生命予後が劇的に改善した」と言われて久しい。多剤併用療法が臨床現場で本格的に使用されるようになってから約四半世紀経っが,この間に抗HIV薬の服用錠数や回数は劇的に減少し,今では1日1回1錠の内服が主流となった。一方,生命予後の改善はHIV感染者の高齢化をもたらし,日常診療では感染症のコントロールだけでなく,心血管障害,非HIV関連悪性腫瘍,慢性腎臓病などの合併症にも注意することが重要となった。東京都立駒込病院で約15年間HIV診療に携わり,その経験を地域に還元するため,2019年10月から新宿区内のクリニックでHIV診療を開始した。今まではエイズ中核拠点病院のスタッフとして,医療機関や地域関係機関向けの研修企画やカンファレンスなどを通じ,HIV感染症の正しい理解と受け入れの推進に努めてきたが,その経験はクリニックのスタッフへの教育等に大変有用であった。診療面においては,治療薬の進歩に伴い,薬物相互作用や服薬アドヒアランスの説明も医師のみで現状では特段困る事例は浮上していない。また,通院患者の中には外国籍の患者も複数名いるが,英語圏の患者らは問題なく診療が可能であり,その他の言語の患者に関しては毎回友人が通訳として来院してくれているため,これも現状としては問題なく経過している。その反面,大小さまざまな困難がある中で,これまで中核拠点病院でMSWにお願いしていたことで困ることが最も多い。特に免疫障害者手帳や自立支援の申請で浮上してくる様々な事案に関しては,ケースバイケースで対応せざるをえないことも多く,これまでのネットワークを最大限活用して,個別に対処しているのが現状である。また,現在経験はないものの,心血管障害などに緊急に対処が必要な状況や,非HIV感染悪性腫瘍の治療などの場合は,中核拠点病院との連携が不可欠である。特にHIV感染者では非HIV感染者よりもこれらの疾患を発症するリスクが高いことが報告されているため,地域中核拠点病院との連携を強化することが最も重要と考える。クリニックでHIV診療を開始して日が浅いため,現在は「HIV診療の高齢化」という課題には直面していない。一方,都内5施設で実施したHIV感染者2,135例を対象とした約10年前の横断研究では,既に通院中の約30が50歳以上であった。現在は高齢化が更に進んでいることが容易に予想されるため,今後も様々な立場での情報交換と連携強化が肝要である。

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